打ち上げ花火の中はどうなってるの?

花火の構造

打ち上げ花火にはいくつか種類がありますが、一番一般的なのは「割物」という種類の、同心円状の大きな花火です。

花火には「星」と「割薬」の2種類の火薬が使われています。「星」は空中で光る火薬、「割薬」は星を勢いよく飛ばすための火薬です。

花火の玉は球形で、同心円状に星と割薬が配置されています。空中に打ち上げられる時に導火線に火がつき、空中で星と割薬に引火します。星は、光りながら、割薬の爆発で勢いをつけられて放物線状の軌跡を描きながら飛び出します。私達は、このときに光の残像として見える星の軌跡を楽しんでいるわけです。

花火の色

花火の光の色は、金属の炎色反応によるものです。

時間の経過と共に色が変わる花火を作るには、星の構造に工夫が必要です。まず小さな火薬の玉を作り、乾かしたあと、別の色の火薬で球状にその火薬の玉を包みます。この作業を繰り返すと、色の異なる火薬が何層か重なった星ができます。このような星を「掛け星」といいます。火がつくと、掛け星の火薬は外側から燃えていき、時間が経過するにつれて内側の火薬の色に変化する光が楽しめます。



○打ち上げ花火の楽しみ方を知りたい方は⇨ 日本の夏の風物詩〜花火〜